ドゥルティーさんについて

プレマメッタスクールの元生徒であったドゥルティー クマリさん16歳。生まれてからまもなく右足が浮腫みはじめました。徐々に大きくなった足は歩行も困難になりましたが、プレマメッタスクール在籍中は毎日元気に登校し勉強をしていました。

数年前に、海外からの支援により治療を受け、足の切断手術を受けました。手術は成功しましたが、残念ながら術後に十分な治療とリハビリを受けれず、今では歩く事ができなくなってしまいました。また、右足を切断した後、足首から上の部分の浮腫が酷くなり、腹部にも腫瘍らしきものが現れ右側のお腹が膨れています。足首から切断するという大きな決断をして手術を受けたのに、彼女の様態は好ましくありませんでした。

原因は何か?治療法はあるか?私たちが出来る事は何か?

考えた結果、プレマメッタスクールで彼女の治療を支援しようと決めました。

治療に向けて

まずは今年1月に、ビハール州の首都、パトナにある病院、Indira Gandhi Institute of Medical Sciencesを受診しました。その際には「リンパ浮腫」の可能性があると診断され、早めに精密検査を受ける事を薦められました。

同じく1月に産経新聞紙面でドゥルティーさんの治療費を募り、その間に、より信頼できる検査結果を得るため、インドで優秀な病院を探しました。そして、西ベンガル州の首都コルカタで、最先端医療に取り組んでいるアポロ病院(正式名称Apollo Gleneagles Hospitals Kolkata)で精密検査を受ける準備を、先月5月21日、コルカタに向けてブッタガヤを出発しました。

1週間にわたり、血液検査、MRI、CT、超音波検査、心電図等の検査を受け、義足やリハビリについても話し合いました。検査中もドゥルティーさんは時折笑顔も見せてくれ、「リラックスした状態で検査を受けれている」と話してくれました。

各精密検査の結果

すべての検査に私たちも立会い、ひとつひとつ確認していきました。

① アポロ病院での所見は「先天性の脂肪腫」

血液検査などの結果は異常なく、問題ない。お腹と足の浮腫みは生まれつきの体質。脂肪腫は成長し続けるが治療薬がない為、今のうちに手術により摘出し、足は膝の上から切断し義足をつくり、リハビリを受ける事を薦められました。

② セカンドオピニオンとして

アポロ病院は信頼できる病院だと評価されています。実際に病院を訪れが印象もその通りでしたが、私たちは知り合いの日本人医師に今回の件を相談しました。すると、検査結果を見てくれ、腹部CTは日本の優れた画像診断医が見てくれました。その結果、下記3つの可能性があることがわかりました。
⑴ Well differentiated liposarcoma(WDL)
⑵ Myxoid liposarcoma
⑶ Spindle cell lipoma
ドゥルティーさんの場合、経過から特に①Well differentiated liposarcoma「高分化型脂肪肉腫」が最も疑わしく、診断を確定するためにも、生体検査を受ける事を薦められました。

今後の予定

ドゥルティーさんの「もう一度歩きたい」という願いが、希望となり彼女に勇気を与えているのかもしれません。アポロ病院で医師の説明を聞いたドゥルティーさんは勇敢にも、腹部の脂肪腫の摘出と足の切断手術を受け、リハビリをしたいと意欲をみせています。

① 生体検査について

しかし、「脂肪腫」と「脂肪肉腫」では大きな違いがあります。確かな治療を受けるためにもアポロ病院で「生体検査」を受けれるよう準備します。

② 治療について

生体検査の結果により、診断が確定されたら、治療方法を決めます。
「高分化型脂肪肉腫」だと、化学療法や放射線療法が無効で、唯一の治療が手術のみとされ、脂肪組織を切除して義足をつけることになります。

③ 治療費について

上記で説明した治療を受けるとすると、手術、入院、リハビリに最低でも1ヶ月半必要だといわれています。ご家族の付き添いも必須で、かなりの費用になる事が見込まれます。

④ 寄付

いままでもご寄付をお願いしてきましたが、もう少し、みなさまのご支援が必要です。

寄付のお願い

お力添えいただければ幸いです。