プレマメッタスクールではいままでに何度か「裁縫プロジェクト」とし、村に住む13歳くらいから既婚者までさまざまな年齢の女性にむけてミシンや裁縫の勉強をするクラスを設けていました。

目的は女性が何かスキルを身につけることです。裁縫であればそのスキルで村の人の服を作り収入につなげる、子どもの服や自分の服(サリー)を作ったり修繕することから家庭での立場を守るなどがあります。

2013年には休日以外は毎日プレマメッタスクールの授業の後から裁縫クラスがありました。ヨガマットケースや坐蒲カバーを作り日本に送っていた時期もあります。

2013年の裁縫プロジェクト 先生の指導の下、サリーも作りました。

残念ながら、先生のお給料や、布、針、糸代、ミシンのメンテナンス代など費用面で運営が難しくなり休止しましたが、その後も単発でプロジェクトを維持しています。

2018年度は2つの村で裁縫の訓練を受け、出席率、技術の両方の面で合格し卒業をされた女性を対照にプレマメッタスクールの制服を作ることに挑戦しました。合格した人には記念品として足踏みミシンが1台贈与されています。せっかくスキルを身につけ、ミシンをもらっても使う事がないと廃れてしまいますし、せっかく努力した日々が無駄に思えてしまうかもしれません。またミシンは家族に売られお金に変えれらてしまうこともあるので、「ミシンがないと仕事をあげれません、ミシンがあれば仕事を依頼します」とお願いしていました。

裁縫クラスの卒業から約1年後に各家庭を訪ね、ミシンの状態や卒業生に会うと、多くの女性は結婚をし村から離れていましたがミシンは持っていったと聞き、寂しいながらも安堵しました。村に残っている女性は、ブラウスを作ったりしてお小遣いを作れている人もいて、みんなの努力が報われて良かったと感激をしたのを覚えています。そして、2018年の春にプレマメッタスクールの制服を作るプロジェクトを開始しました。普段、女性は男性用の服を作ることがないので(サイズを測るなどして体に触れるのをさけるため)制服のシャツもズボンも初めて作るものでした。予定よりも時間がかかりましたが完成し各児童に配布して2018年のプロジェクトは終了しました。
今年も2020年春のプロジェクトとして制服作りを計画していましたがロックダウンになり延期されています。このプロジェクトはプレマメッタスクールで行うので通ってもらうのですが、ロックダウン中に雨季になり、川に水がきて歩いて渡れなくなりました。川には橋がなく、乾季は水がないので歩けるのですが雨季以降は迂回しなくてはならず歩いては通えません。川を渡れば歩いて30分から1時間、それが迂回するとバイクでも1時間から1時間半かかってしまうのです。それでもなんとかプロジェクトを開始したく、村の中で出来るように再度計画しなおしています。
また、制服と共にマスクを作り児童や村の人に配布する計画を追加しました。

試作で作ってもらったマスクはインドらしい色と柄でとてもかわいいものになりました。これからが楽しみです。

裁縫プロジェクト2020でできること

・ 裁縫クラスでスキルを学び卒業した女性たちがスキルの維持、向上

・ プレマメッタスクールの制服を卒業生に注文し報酬をお支払いする

・ プレマメッタスクール児童に新しい制服を配る

・ 布マスクを作りプレマメッタスクール児童と村の人たちに配る

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